2児のママに学ぶ!ポジティブな布おむつ育児とは?(後編)
赤ちゃんが毎日使うおむつ。デリケートな肌に直接触れるものだから、おむつ選びは慎重になりますよね。そこで対談形式の後編では、実際に布おむつを使って子育てしたお二人に、リアルな布おむつライフについて伺いました。
【右】Cayo(かよ)1986年東京都出身。生きる力をはぐくむ楽ラク育児サポーター。"ママと赤ちゃんが笑顔になれる″をコンセプトに、ベビーマッサージやおやこヨガ、おむつなし育児などを伝えている。プライベートでは3歳と1歳の女の子ママ。
【左】堤 安紀子(つつみ あきこ)1983年広島県出身。2019年、おむつなし育児アドバイザーを取得。現在は幼稚園で養護教論をする傍ら「品川おむつfreeサポーター」と称して、おむつなし育児を広めるための講座活動を行っている。プライベートでは、8歳の男の子と3歳の女の子のママ。
――新生児は1日90分、1歳児でも60分!これってなんの時間かわかりますか?
Cayoさん(以下、C)「実はこれ、おむつ替えにかかっている時間なんです。どうしてもおむつ替えって"流れ作業″になってしまいがちだけど、こうして具体的に数に表してみると、おむつ替えをしながら赤ちゃんに語りかけたり、触れ合うことは大切だよなぁと改めて思って。
堤 安紀子さん(以下、堤)「そうだよね。特に布おむつを使っていると、紙おむつを使っている時と比べて"おしっこ出てないかな?"って、より気にするようになる。手間かもしれないけど、その分、赤ちゃんのことがよくわかるようになって、コミュニケーションもとりやすくなるんじゃないかな。それにおしっこが出るたびに布おむつを交換してあげるのは気持ちよさに寄り添うコミュニケーションがとれて、赤ちゃんにとっても、おしっこについて学ぶ機会になるよね」
C「そうそう。そんな手間をかけるからこその楽しさが、布おむつの最大のメリットじゃないかなと思って。
紙おむつよりも排泄物をしっかり見るようになるので、体調の異変に気付きやすくなるメリットも。うちの長女は排泄物に対してマイナスイメージがないから、次女のおむつ替えをしている時、"いいうんちだね~" "おしっこして、気持ちいいね~"と嬉しい声かけをしてくれたり、拍手してくれることもあって、こっちがビックリしちゃうくらい(笑)」
堤「それが自然にできているって、素敵なことだよね!」
――子どもが2人いても、育児を上手に乗り越える方法とは?
C「よく上の子がいると(下の子の)布おむつ育児ができないとか、下の子がいると(上の子の)トイトレできないという方もいらっしゃいますが、そうではなくて、2人いるからこそ子育てがうまくいく場合も多いんですよ」
堤「たとえば、どんな時?」
C「うちの場合は1歳7ヶ月差なので、同じ時期に同じ布おむつを使っていたんですが、長女の自尊心を育むように"(下の子が)まだ赤ちゃんだから手伝ってね"とか、"お姉ちゃんは、ママやパパみたいにトイレに行ってみる?"と声かけするように心がけました。
そんな長女の姿を一番近くで見ていたからか、下の子(現在1歳8ヶ月)は排泄の前後で教えてくれたり、おまるやトイレで排泄したり。トイトレをしていないのに、おむつの卒業が見えてきたんです。もうすぐおむつ姿が見れなくなると思うと、なんだかちょっと寂しい気もするけどね」
堤「なるほどね。子どもって本当によく見てるし、刺激し合うよね。洋服とかのお下がりもできるから、単純にお金が二倍かかるわけでもないし。布おむつもお下がりできるよね?」
C「そうそう!布おむつは初めにおむつカバー、インサートなど揃えるので初期費用はかかるけど、おむつはずれまでずっと使えて、2人目、3人目のきょうだいにも使える。長い目で見れば、かなり節約にもなるよね。」
堤「私は在庫管理とか苦手だから、紙おむつオンリーだと"在庫を切らさないようにしなきゃ"ってストレスになっちゃうと思う。布おむつもあれば、紙おむつを大量にストックしておく必要がないから場所も取らないし、ある物でなんとかする!みたいな応用力というか。たくさん物がなくても大丈夫っていう大らかな気持ちになっていける気がする。お洒落な布おむつなら、見える状態で置いてあっても可愛いし!」
C「なかでも『Bare and Boho』の布おむつは、生地がしっかりしていて丈夫。テープタイプはインサートを取り外すだけでいいから、私たちが思っているよりも簡単なのがうれしい。デザインも可愛いから、洗って干す手間もワクワクするはずですよ。」
――平日は特にお忙しいと思いますが、仕事と子育てを両立するうえで、大切にしていることってありますか?
C「なるべくなら自宅で子どもの成長をみてあげたい。でも、仕事もしたい。葛藤ですよね。うちは3歳と1歳。年も近いことがあって、次女が生まれた時は長女が精神的にあまりよくなかったんです。
そこで仕事終わりに2人で公園に行ったり、おうちで工作をしたり、長女と遊ぶ機会を持つようにしました。そういう時間を意識的につくることで、次女にも優しくなったというか。無駄なイヤイヤがなくなった気がします。アッコちゃんはどう?」
堤「そうだね、うちは長男が8歳、長女が3歳と離れているから、そういう問題は少ないけど、ケンカすることもしょっちゅう。子どもと一緒に本を読む時だけは穏やかになってくれるので、1日の終わりに本を読み聞かせして、仲直りタイムを持つようにしています。」
C「読み聞かせもいいよね!うちは夜19時にはテレビ消して、遅くとも20時には寝ることが多くて。寝落ちしなければ、仕事をしたり、帰宅した主人と話しながらコーヒーを飲んだり。こんななんてことない日常が一番ホッとする時間なのかも。」
堤「素敵だね!あと、私が子育てで大切にしていることは、子どもが本来持っている力を"信じて待つ"ことかな。これも排泄の自立に向き合って学んだこと。出来ていない時もあるけど、いつも自分に言い聞かせています。」
――大切なのはそばで支えてくれるパートナーの存在。布おむつ育児でパパの自覚が高まるって本当!?
堤「きょうだいはもちろん、パパも布おむつ育児に巻き込めるようなら、巻き込んだほうが楽しいと思うんだけど、Cayoちゃんはどう思う?」
C「うちは妊娠中から"怖くても新生児期は今しかないし、今しか見れない。一生会えないよ!"と半ば洗脳して、布おむつ育児に巻き込みました。今ではうんちも嫌がらずに対応してくれたりと、普通のパパよりは手馴れているかも?」
堤「すごい!うちはほとんどワンオペだったけど、上の子の卒園式のときに1歳半だった娘が布おむつにうんちをしてしまって、布おむつを扱っていなかった夫が急遽対応することに。でも、逆にこの経験がパパの自信に繋がったみたいで"ふたりで乗り越えた気がする″と今でも話してるよ(笑)」
C「成功体験が自信になったんだね。パパも布おむつ育児に巻き込むのは大賛成!男性って、見た目やかたちから入るのが好きじゃない?だから、布おむつを始める時に好きな柄をパパに選んでもらったよ。やっぱり、自分で選んだ柄をわが子に履かせてあげたいと思うみたい」
堤「その点、『Bare and Boho』の布おむつは日本にはなかなかない色柄が多くて、バリエーションも豊富。おしゃれなパパも選び甲斐があるよね!」
C「まずは、見た目からでもOK。パパも積極的に布おむつ育児に巻き込んじゃいましょう」