おむつなし育児アドバイザーCayoさん&堤さんスペシャル対談 

おむつなし育児アドバイザーCayoさん&堤さんスペシャル対談 

子どももママにもメリットしかない 布おむつ育児(前編)

素敵なママのサステナブルな暮らしを紹介する連載「わたしとBare and Boho」。今回ご登場いただくのは2児のママであり、おむつなし育児アドバイザーとして多方面で活躍されている(右)Cayoさんと(左)堤 安紀子さん。

対談形式の前編では、お2人が布おむつ育児を始めたきっかけや実際に使ってみてのメリット、『Bare and Boho』の魅力について伺いました。

 

【右】Cayo(かよ)1986年東京都出身。生きる力をはぐくむ楽ラク育児サポーター。〝ママと赤ちゃんが笑顔になれる″をコンセプトに、ベビーマッサージやおやこヨガ、おむつなし育児などを伝えている。プライベートでは3歳と1歳の女の子ママ。

【左】堤 安紀子(つつみ あきこ)1983年広島県出身。2019年、おむつなし育児アドバイザーを取得。現在は幼稚園で養護教論をする傍ら「品川おむつfreeサポーター」と称して、おむつなし育児を広めるための講座活動を行っている。プライベートでは8歳の男の子と3歳の女の子のママ。

 

――環境先進国であるオーストラリアで、数年前から使う人が急増している「布おむつ」。お2人が使い始めたきっかけは?

Cayoさん(以下、C)「私はヨガインストラクターをしていたんですが、長女の妊娠(2019年)を機にいったん、産休に入ることになって。ベビーマッサージやヨガ、おむつなしと、いろいろな育児法を調べているうちにたどり着いたのが、布おむつでした。

もともと自分も布おむつで育ったこともあり、せっかくなら試してみたいなと思ったのもきっかけ。だから、〝大変そう″というよりは、ワクワクの方が大きかったですね。

堤 安紀子さん(以下、堤)「私の場合は『いちばんためになるはじめての妊娠・出産』という単行本のなかに布おむつが載っていたので、揃えるものなんだなという感覚で買い揃えました。

ただ長男を出産した8年前は、今ほど布おむつの選択肢が豊富ではなくて、とりあえず1番安かったマジックテープタイプのカバー3枚と輪おむつ10枚を購入。息子は生後4ヶ月、長女は病院から自宅に戻ってすぐ、布おむつ育児をスタートしました」

C「退院してすぐ、なんてすごい! 私なんて、いざ子どもが生まれてみたら毎日がバタバタで……。めんどくさいなと思っちゃって、早々リタイヤ(笑)。

当時、マジックテープのカバーを使っていたんですが、赤ちゃんのおくるみやベビー服に引っかかるのもストレスで。好きで始めた布おむつ育児が楽しく思えなくなってしまったんです」

 堤「わかる~。マジックテープって粘着力は弱くなってくるし、洗濯する時にほかの洋服に張りついて、使いづらいよね」

できるだけストレスフリーで可愛い布おむつが欲しい!と思っていた矢先に出会ったのが海外製のスナップボタン式布おむつでした。マジックテープに比べたら値段は割高だけど、洗濯物に張りつく心配もないし、スナップボタンでサイズ調節できる。結局、長い期間使えてお得なんですよね」

 

――自分の睡眠時間もままならない新生児期に布おむつ。大変じゃないですか?

堤「確かに新生児のうちはおしっこの回数も多いし、大変ですよね。だから、最初から24時間365日布おむつ育児をしなくたって、いいんです。朝起きた時と夜に1回でも十分!」

C「そうそう。それも難しければ、週末パパがいるときだけでOK。ママや赤ちゃんが体調が悪い時や気分が乗らない時は、紙おむつに頼ればいいんです。

 私の場合は1度、布おむつ育児をリタイヤしたものの、長女が4ヶ月になる頃、緊急事態宣言が発令されて、急におうち時間ができてしまって。久しぶりに布おむつを試してみたら、ん?布おむつ育児って案外、楽しいじゃんと。そのタイミングで海外製の布おむつの存在を知って、さらにハマり、今に至るという感じですね。

 1人目の経験もあって、2人目はいい意味で力が抜けているというか。おうちにいる日中は布おむつ、夜寝る時は紙おむつと臨機応変に使い分けています」

 

――赤ちゃんがおしっこやうんちをしたら、どうやって取り替えていますか?

C「うんちがコロコロだったら、紙おむつと同じようにトイレに行って流します。それでも取れない汚れはシャワーの水圧で流してから布おむつを水洗いして、ぎゅっと絞って、バケツに入れるだけ。簡単でしょう? 

しかも、紙おむつはゴミ箱に捨てても、匂いがモワッと部屋全体に充満しますが、布おむつはまるっと洗い流せるぶん、匂いが気にならないんです。それでも匂いが気になる場合は、クエン酸水をシュシュっと吹きかけるのがおすすめですよ」

堤「私は殺菌効果のある手洗い石鹸と洗濯板でゴシゴシ洗って、干しています。外出先でうんちをした時は、トイレに流したあと水洗いして、固く絞って持ち帰っていました。〝大変そう″とか〝面倒じゃない?″とよく聞かれますが、そう思ったことは1度もなかったですね。それより、すぐに洗い流せるから、汚れとすっきりバイバイできる感じがいい!

それに、新生児からおしっこやうんちに触れていると、おむつ外しの時におもらししたトレパンやパンツを触る抵抗が少ないと感じるはずですよ」

 

――布おむつを使っているとおむつ外れが早いと聞いたのですが……。

堤「うちの長男は2歳ぐらいからトレパンに変えていて、2歳9ヶ月でおむつが外れました。逆に長女は、物心着いた頃からおむつをはきたがらなかったので2歳になる前からパンツ。まわりの方には早いと言われましたね」

C「2歳前でパンツは早い!でも、おむつなし育児をしていると1歳でもトイトレがみえてくるので、いきなりパンツをはかせるより、布おむつで一段階踏む方がスムーズにおむつが外れると思いますよ。

うちは、長女が2歳になった頃から、トイレでできるようになって。昼夜とも完璧に外れたのが2歳8ヶ月頃です。実際には2歳4ヶ月頃にほぼ外れていたのですが、引越しがあったので、おもらしするんじゃないかと内心ビクビクで。夜だけおむつをつけていました」

 

――メリットだらけという、布おむつ育児の魅力とは?

C「やっぱり、1番はゴミですよね。新生児期はおしっこの回数も多いので、紙おむつのゴミがたくさん出ますが、布おむつはそれがない!」

堤「確かに!ゴミの量は全然違うよね。おむつ専用のゴミ箱もいらないし、匂いがもれないようにビニールに包む手間もない。本当に布おむつ育児って、メリットだらけだなと♡

あと、紙おむつを買いだめしなくていいのもいいなと思って。コロナウィルスの影響で一時期、紙おむつが買えない時期もあったけど、布おむつ育児をしているとパニックになることがないんです。洗ってくり返し使えばいいやという、心の余裕がある」

C「そういう意味では、出産準備リストっていらないものばかりじゃない? おむつ専用ゴミ箱も紙おむつの大量ストックも必要ない。無駄にものを買わないから、生活がどんどんシンプルになっていく。赤ちゃんにも環境にもやさしいよね。

うちは長女が使っていた布おむつを1歳の次女が使っているけど、繰り返し洗ってもへたれないし、紙おむつは1ヶ月に1パック使うかどうか。長い目で見たら経済的にも助かります」

 

――ここが優秀!『Bare and Boho』のお気に入りポイント

堤「子どもって汗っかきだから、紙おむつだと夏場は蒸れてあせもになったりすることもあるでしょう?その点、『Bare and Boho』のインサートはふわふわのオーガニックコットン素材。大人が手で触っても気持ちがいいくらいだから、きっと赤ちゃんの敏感な肌にはすっごく心地良いんじゃないかと思って」

C「そうだね。柔らかいインサートも大きな魅力だけど、私のお気に入りは(股の部分についたギャザーを指して)ココ!『Bare and Boho』の布おむつにはギャザー※がしっかりついているから、子どもがどんなに動きまわっても、うんちやおしっこが漏れにくいの。(※ポリエステル製布おむつテープタイプくじら、ホワイトパーム、ネイビーヤシ、サンシャインフラワー、ブラウンフラワー、ピンクウォーターのみ付いております。)

それにテープタイプは、インサートとカバーを2箇所のスナップボタンでくっつけられる点もうれしいポイント。中身を取り替えるだけなら、おむつ替えに不慣れなパパでもラクにおむつ替えができるはずですよ」

堤「でも何より1番は、デザインが可愛いこと! 紙おむつってお世辞にもおしゃれとは言えないけど、これなら普通に畳んで置いてあっても嫌な感じがしないというか。出しっぱなしもあり。おむつというよりは、オーバーパンツみたいに見えるから、ズボンをはかなくてもいいかなってなる(笑)」

C「わかる!うちも家ではズボンをはかずに布おむつだけだよ~。だって、おむつ姿が最高に可愛いんだもん。今日はどれにしようかな?って、布おむつを選ぶ瞬間も楽しいよね。

3歳と1歳、まだまだ手がかかる娘たちと過ごす日々は本当に慌ただしいけれど、じっくり向き合えるのもあとわずか。今は『Bare and Boho』の布おむつで、娘たちとのかけがえのない時間を大切にしていきたいなと思っています」

写真/吉川綾子 構成・文/川口ゆかり

ブログに戻る