曽根加南子さん

曽根加南子さん

都心から離れて気付いた、丁寧な暮らしと布おむつ育児の大切さ

素敵なママのサステナブルな暮らしを紹介する連載「わたしとBare and Boho」。

今回ご紹介するのは、フリーランスPRとしてファッションから美容、ライフスタイルなどさまざまな分野で活躍している曽根 加南子さん。

 ご自身の私服はもちろんですが、1歳9ヶ月の息子さんと過ごすライフスタイルがおしゃれすぎると話題に。同世代ママの憧れであり、多くの女性に支持されています。そんな曽根さんの『Bare and Boho』ライフとは?

「『Bare and Boho』の布おむつを使い始めたのは、息子が6ヶ月の頃。正直、最初は腰が重かったけど、自分も布おむつで育ったのでせっかくだから使おう!と実家に帰省していたタイミングで使い始めることにしました」

実際に使ってみて驚いたのは、意外と簡単だったこと

「布おむつって、もっと大変そうなイメージがありましたが、意外とライトというか。思っていたよりも大変じゃないなと。先入観だけで判断せず、紙おむつから布おむつに変えることでどれだけゴミが減るかを考えただけでも、試してみる価値はあると思います。それに赤ちゃんの肌にもやさしいオーガニックコットンでできているのも魅力ですよね」

『Bare and Boho』の布おむつは曽根さんの趣味である旅行にも、欠かせないのだそう。

荷物が多くなりがちな子連れ旅もストレスフリー

「旅先で紙おむつがなくなった時、買い足せない場合も多いし、スーツケースの半分を占めてしまうのは困りますよね。その点、『Bare and Boho』の布おむつはカバーとインサート数枚でOK。洗って繰り返し使えるから、持ち物は最低限の量で済むし、無駄なゴミが出ないのもうれしいなと思って」

とはいえ、平日はバタバタしていて、家事をするだけでも精一杯なんだとか。

子育ては日々葛藤、日々修行(笑)

「息子が走れるようになってからは、いっきに目が離せなくなりましたね。なるべく好きにやらせてあげたいけれど、ダメな時はきちんと教えてあげなくちゃいけないし。毎日葛藤です」

子育てで唯一心がけていることは、息子に〝あとでね″と言わないこと

「もちろん100%はできないけれど、今は甘えたい時期。なるべく息子の欲求に応えてあげたいので、朝の身支度をしている時に〝抱っこして~″とせがまれたら一旦、メイクをやめて、抱っこしてあげるようにしています。それと、どんな忙しくても、息子のお風呂は夫に入れてもらうように。私と息子だけでなく、1日1回は夫と触れ合う時間を持つことが息子の成長にとっても大切なことかな、と思って」

そんな風に丁寧な子育てができるようになったのには、郊外への引越しも影響しているのだとか。

「私自身が自然豊かな場所で生まれ育ったので、その環境とは大きく違う都心暮らしに違和感を覚えるようになりました。子どもにとって安心できる場所をつくってあげたい。息子にも自然とふれあいながら育ってほしいと思って、都心から郊外の引越しを考えるようになったんです」

自然が身近にある暮らしは、曽根さんの心境にも変化が訪れたそう。

郊外に暮らしてみてわかった心の変化

「休日の朝、お気に入りのお店でコーヒーを買う。帰って、家族全員で食卓を囲む。平和じゃないですか? 近所にはコンビニやスーパーもないし、不便なことが多いけど、逆にそれがいいかなって。都内近郊で暮らしていた時よりも、今はとってもヘルシーな状態なんです。息子も主人も楽しそう。自分にとって心地よい環境が家族にとってもいい環境なんだ、というのは、ここに住んでみて改めて実感したことでした」

都内近郊で暮らしているときは、時間の使い方に余裕がなく、仕事を詰めてしまうこともあったといいます。

「少し前までは仕事と子育てのバランスが保てなくて。どっちも中途半端になるなら仕事をやめた方がいいかも、と思い悩んだこともありました。そんな余裕のない生活も郊外へ引っ越したら、はっきりとオンオフがつくように。毎日がオフになりすぎて困るくらい!今は息子と夫とルアナ(犬)で近所をお散歩するのが1番好きな時間。朝夕、ベビーカーでお散歩するのが気持ちいいんですよ~。なるべく家庭を優先して、自分ができることをしっかりやっていこうと思っています」

曽根さんのSNSで印象的なのは、誰しもが「この家の子どもになりたい!」と思ってしまうご飯。どうやらお料理上手のルーツは、自身のお母様だとか。

「両親は共働きで忙しい毎日を送っていましたが、カップ麺やお弁当、冷凍食品はほぼなし。小さな頃は外食もせず、母の手料理で育ちました。慌ただしい毎日を送っているとついラクな方にラクな方に行ってしまいがちですが、できるなら私も頑張りたいと思って。息子が口にするものはなるべく手作りしています。といっても、母のように完璧じゃないんですけどね(笑)」

曽根さんの離乳食作りに欠かせないアイテム

「(右上から)出産祝いでいただいた木製のプレート。プラスチック製ではないので、風合いが楽しめるのも大きな魅力です。ドリンクホルダーや4段になったクリアケースは『iHerb』で購入したもの。浅いところにボーロなどのおやつ、2段目はフルーツ、そのほかに蒸し野菜を入れて持ち運びしています」

「(左下)お豆のようなトレイは、リサイクル素材でできたサステナブルアイテム。カレーとご飯や、汁物の献立用に。スプーン&フォークのセットは、六本木ヒルズのキッズショップで購入しました。ケースが付いているので、お出かけにも便利なんですよ」

自分の得意なこと、そうでないことを理解することも大切

「なんでも楽しくできないと辛くなる一方だから、得意でないことは無理しなくていいし、人の手を借りたっていいと思うんです。私の場合は、もともと洗濯や料理などの家事が好き。でも、子どもと同じテンションで踊ったり歌ったりするのはできないタイプ(笑)。だから、苦手な部分は無理して頑張るのではなく、夫や保育園にフォローしてもらうようにしています」

「布おむつ育児も同じ感覚ですよね。平日は無理をせず紙おむつ、自分に余裕がある週末や大型連休は布おむつというように、バランスをみながらうまく使い分けたいなと思って」

上手に補いながら、日々の暮らしを楽しむ。その絶妙なバランス感覚は参考にしたいもの。

「子育てしていると気分にムラがあったり、自分ではコントロールしにくいところもあるから、ほどよく息抜きするのも大切なこと。ぜんぶ完璧にこなせる人なんて、めったにいませんから(笑)。私の場合は月に1度、友人と食事に出かけたり、マッサージに行ったり。ご褒美タイムをたまに設けることが日々の生活のモチベーションになっています」

今しかできないことなら、やったもん勝ち!

「『Bare and Boho』の布おむつも、モチベーションのひとつ。みんなからすごいねって言われたいわけじゃなくて、親だからこそ出来ることだと思うんです。経済的にも助かるし、ゴミも減って、そのぶん息子に手をかけてあげられる。今しかできないなら、やったもん勝ち! そう思っています」

曽根 加南子(そね かなこ)1985年兵庫県出身。大手ファッションブランドのプレス、広告代理店を経て、現在はフリーランスとしてファッションや美容、ライフスタイルのPRやディレクション、バイイングなどを中心に活躍中。プライベートでは1歳9ヶ月になる男の子のママ。

撮影/大森忠明 取材・構成/川口ゆかり

 

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